李強:学会発表題目一覧(1992-2010年)

李強:学会発表題目一覧
(来日後)
1.津田久美、李 強、山口雄三、水谷充良、山田冨美雄:気功及び瞑想修練者のFmθ波について。1992.10.7-9,第22回全日本脳波筋電図学術大会,明治記念館

2.李 強、津田久美、山口雄三、水谷充良、山田冨美雄:気功及び密教瞑想の脳波的研究。1992.10.29-30,第19回日本脳研究会,岡山衛生会館

3.李 強、浅田 博、津田久美、山口雄三、水谷 充良、山田冨美雄:気功及び密教瞑想中のFmθ解析。1993.2.7,第15回Fmθ研究会,大阪府立大学学術会館

4.Qiang LI: Fm θ Wave Appearance in the Chinese Qigong and Esoteric Buddhist meditation.1996.3.15, 5th International Symposium on Qigong, Qigong Institute of Shanghai Traditional Chinese Medicine Academy, CHINA

5.李 強、浅田 博、松浦義昌、清水教永、山口雄三:脳波による気功瞑想の深度指標について。1999.9.23,第1回世界気功学会日本国際会議 ,名古屋和ガーデンパレスホテル

6.李 強、浅田 博、松浦義昌、清水教永、山口雄三:氣功と密教瞑想修練中の脳波theta waveについて。1999.10.18-19,第17回日本東方医学会,昭和大学

7.李 強、浅田 博、李 啓明:外氣施術に対する脳磁図(MEG)計測の試み。 2000.10.21-22,第18回日本東方医学会,東京科学技術館

8.李 強、鄭 賢国、施  毅、松浦義昌、清水教永:癌患者における舌診の臨床意義-中医学臨床文献考察。2000.10.21-22,第18回日本東方医学会,東京科学技術館

9.李 強:-経穴と異なったもう一つ腧穴系統-:中国小児推拿特定穴に関する考察を主として。2001.2.3,全日本鍼灸学会第20回近畿集会,奈良県文化会館

10.李 強:癌治療に関する中医舌診文献の考察。 2001.6.8-10,全日本鍼灸学会第50回学術大会,大阪国際会議場

11.李 強、松浦義昌、坪内伸司、李啓明、清水教永:少林内功の生理的動態に関する研究。2001. 8.25-26,国際生命情報科学会第12回シンポジウム,東京電機大学

12.李 強:腰椎間板ヘルニアに対する麻酔下推拿法について。2001,10.27-28,第3回スポーツ整復療法学会,大阪電通大学

13.松浦義昌、清水教永、李 強:中国推拿滾法による術者と被術者の生理反応について。2001,11.24-25,第19回東方医学会,科学技術館サイエンスホール

14.李 強:人中診法に関する中医文献の考察。2001,12.9,第21回全日本鍼灸学会近畿学術集会,和歌山県商工会議所

15.李 強、松浦義昌、坪内伸司、李啓明、清水教永:少林内功試行時の脳酸素代謝動態について。2002.3.1-2,国際生命情報科学会第13回シンポジウム,東京工業大学

16.李 強:内関穴における推拿刺激が激運動後の疲労回復に及ぼす影響――—血中乳酸値を指標としてー。2002.6.7-9,全日本鍼灸学会第51回学術大会,筑波国際会議場

17.松浦義昌、李 強、坪内伸司、川野裕姫子、清水教永:自己推拿が内省に及ぼす影響。2002.11.30,第20回東方医学会,科学技術館

18.李 強、松浦義昌、坪内伸司、清水教永:内関推拿刺激が呼吸循環器系機能に及ぼす影響。2002.11.30,第20回東方医学会,科学技術館

19.坪内伸司、松浦義昌、浜口雅行、清水教永、李 強、長谷川修一郎:身体障害者の健康維持を目的とした水中運動について。2003.1.25,第17回日本体力医学会近畿地方会,ビアザ淡海(滋賀県県民交流センター)

20.李 強、松浦義昌、坪内伸司、李啓明、串崎正輝、清水教永:少林内功站襠時の生理的変化について。2003.3.8-9,第18回臨床運動療法研究会,ぱるるプラザ岐阜

21.李 強、松浦義昌、坪内伸司、李啓明、清水教永:少林内功試行における熟練度が生理的反応に及ぼす影響。2003.3.15.-16,国際生命情報科学会第15回シンポジウム,東京電機大学

22.李 強:人中診法の中医文献的考察。2003,6,6-8,第52回全日本鍼灸学会学術大会,香川県県民ホール。

23.李 強:肩部疾患鍼灸RCT文献に対するEBM的吟味。全日本鍼灸学会研究部適応症委員会workshop-EBM鍼灸適応症を考える。司会:井上悦子、七堂利幸。2003,6,6-8,第52回全日本鍼灸学会学術大会,香川県県民ホール。

24.李 強、笹田三郎:日本按摩指圧療法的歴史沿革。(in Chinese)中国全国推拿学会第7回学術会議,2003,10,16-20,湖北省黄石市。

25.松浦義昌、李 強、林 典生、川野裕姫子、茅原聖治、田中良晴、坪内伸司、清水教永:内省報告から見た自己推拿の効果について(第2報)-――手技部位別知覚水準の性差について―――2003.11.15-16,第21回東方医学会,科学技術館

26.李 強:三種日本按摩古著学術述要。(in Chinese)2004.3.5,2004年上海市推拿学会年会,上海中華医学会講堂

27.李 強:RCTでのバイアスの見極めとチェックリストの応用。全日本鍼灸学会研究部適応症委員会workshop-EBM鍼灸適応症を考える。司会:井上悦子。2004,6,11-13,第53回全日本鍼灸学会学術大会,幕張メッセ国際会議場。

28.松浦義昌、李 強、李 啓明、林 典生、田中良晴、坪内伸司、清水教永:生理心理指標からみた気功の効果。2004.10.30-31,第22回東方医学会,科学技術館

29.李 強、趙 毅:利用網絡調査現存於日本的古代中日按摩医著的初歩結果。2005,4,1,上海推拿学会第9回学術年会,上海中医薬大学付属岳陽病院

30.坪内伸司、松浦義昌、濱口雅行、清水教永、李 強:生理指標からみた推拿刺激の疲労回復効果について。2006.2.5-6,第23回東方医学会,東京国際フォーラム

31.田中良晴、松浦義昌、李 強、清水教永:分子遺伝学から見た陰陽五行説。2006.2.5-6,第23回東方医学会,東京国際フォーラム

32.李 強、串崎正輝:運動学手法的歴史及基本原理(Introduction to Arthrokinematic Approach: Its History and Fundamental Mechanism) 2006,4,7,上海推拿学会第10回学術年会,上海市華東病院

33.坪内伸司、松浦義昌、李 強、田中良晴、濱口雅行、真耒省二、清水教永:生理心理学的指標からみた美容推拿の効果に関する研究。2006.8..5-6,第54回日本教育医学会大会,宮崎大学医学部

34.李 強:異なる運動負荷条件における内関穴推拿刺激(acupressure)が血中乳酸値に及ぼす影響。全日本鍼灸学会大阪地方会第14回学術集会,2006.9.24,森ノ宮医療学園専門学校講堂

35.李 強、李啓明、松浦義昌、坪内伸司、清水教永:近赤外線分光光度法測定少林内功練功時的脳O2代謝状態。(in Chinese)中国全国推拿学会第8回学術会議,2006,12,3-5,浙江省杭州市

36.李 強、于 思:現代医学から見た舌診の舌質と舌苔-中医文献の考察を主として-。2007.6-10,第56回全日本鍼灸学会学術大会,倉敷市民会館

37.于 思、尾崎朋文、李 強:疲れ目と眼球表面温度の関係について。2007.6-10,第56回全日本鍼灸学会学術大会,倉敷市芸文館

38.李 強、于 思:舌診臓腑配分の歴史変遷について。2007.12.2,第27回全日本鍼灸学会近畿学術集会,森ノ宮医療大学

39.李 強、于 思:舌診臓腑配分の歴史変遷について。2008.5.30-6.1,第57回全日本鍼灸学会学術大会,国立京都国際会館

40.于 思、成田眞和、尾崎朋文、李 強:中医学の「証」で疲れ目と眼球表面温度の関係について。2008.5.30-6.1,第57回全日本鍼灸学会学術大会,国立京都国際会館

41.李 強、于 思:中国小児推拿特定穴について。2009.11.21-22,第17回日本鍼灸史学会学術大会,京都アスニー会館

42.李 強:中国におけるFrontal theta rhythmに関する研究動向について。2010,2,27, 第32回Fmθ研究会,大阪梅田スカイビルイストタワ-36F会議室

43.于 思、成田眞和、李 強、尾崎朋文、安雲和四郎、森俊豪:うつ病の鍼灸治療。2010,6,11-13,第59回全日本鍼灸学会学術大会,大阪国際会議場

44.李 強、串崎正輝:中医診断学におけるFinger Ratio(FR)の有用性について。2010,8,7-8,第58回日本教育医学会,大阪府立大学

45.李 強:「鳳漢学説」の顛末:past and present. 2010,11,20-21, 第18回日本鍼灸史学会,京都会館

学会発表_1999_1_脳波による氣功瞑想の深度指標について

脳波による氣功瞑想の深度指標について
An EEG Study on the Depth Index of
Chinese Qigong and Esoteric Buddhist Meditations

李 強、浅田 博、松浦 義昌、清水 教永、山口 雄三

1999.9.23 第1回世界気功学会日本国際会議

はじめに
今までの瞑想深度に関する研究について、Banquet(1972)、山崎ら(1982)、孫らなどの報告は取り上げられる。我々は、これらの見解を踏まえて、氣功瞑想時に出現したθrhythmを注目し、新しい瞑想の深度指標の考案を試みた。

実験方法
氣功及び密教瞑想修練者各3名を実験対象とした。密教瞑想修練者が、「阿字観」という修行方法に従って貰い、氣功修練者の場合は、意識を集中するか調息を主とする静功功法を用いた。記録は両者共40分及びその前後の安静閉眼時に行った。瞑想中のθRhythmの判定基準については、Fzから出現したθRhythmのうち、背景脳波より明らかに高い振幅を示し、持続時間が1秒以上のものとした。脳波の分析については、周波数、加算平均パワー値を分析し、αとθ波のpower spectrumを推定し、Fz-Fp1-C3-O1、Fz-Fp2-C4-O2大脳半球内誘導部位、Fz-F7-F8大脳半球間誘導部位にて各電極間Fmθの出現の時間関係を、cross power spectrumのpeak周波数での位相差とCoherence値を求めた。

実験結果
1例密教瞑想修練者は、rest時のFzで周波数がほぼ6.5-7.0Hz前後、持続時間がやや3秒のFm burstが見られた。瞑想開始後39分目の脳波記録では、Fzでの波形の振幅が大きくなり、周波数が約6.5Hz、持続時間が10秒前後のFmθ burstが出現した。一方、1例氣功修練者の場合、瞑想の時間的推移によりFzの周辺に安静閉眼時に既に出現しているFmθの増加が徐々に著明となる。α波に関しては、1例の氣功修練者は、氣功中において、α1成分が後頭部から前頭部へ優勢に広がっていく傾向がある。密教瞑想修練者1例の場合、瞑想の進行にと共に徐々にFzに約6-7Hz power peakが著明に出現してくるのが認められた。また、この例では、Fz、Pz、C3、C4において、10Hzを中心とするα波のpeakが見られたことから、瞑想中ではFmθとともに、α波の成分も増大していることがわかる。1例の氣功修練者の脳波では、矢状列方向の電極間で、位相の伝播方向は、rest中前頭部から後頭部へで、瞑想中後頭部から前頭部へ向くことがみられ、cohrenceは瞑想中のほうが高くなった。

考察
今回の実験の結果によると、瞑想中、(1)θrhythmの出現率の値の大きさ(2)α波の広がりの有無(3)呼吸数などの生理指標の変動(4)左右半球活性活動の変動(5)各電極間の時間関係の変動などが氣功瞑想深度の段階づけの有力な指標であるという結論が導かされると思っている。また、1例の氣功修練者の場合は、瞑想中にβ波が氣功の深い段階で現した。β波も瞑想深度の段階付けの1つ有力な指標であろうと思われる。