学会発表_1999_1_氣功と密教瞑想修練中の脳波theta waveについて

氣功と密教瞑想修練中の脳波theta waveについて
李  強、浅田 博、松浦 義昌、清水 教永、山口 雄三

1999.10.18-19,第17回日本東方医学会,昭和大学

【目的】
われわれは従来の研究により、気功、密教瞑想修練者では、瞑想中の脳波活動は、5.5-7.5Hz帯域の周波数が顕著に出現することがEEG変化の1つ特徴であると考えた。
【方法】
今回では、20名の気功、ヨ-ガ、密教瞑想修練者の中で、修練中にθ波をよく出現し、かつ熟練者であると認められる3名の被験者について、次の分析を行った。EEG Cartographyを用い、12部位(Fp1,Fp2,F7,Fz,F8,C3,C4,T5, Pz,T6,O1,O2)から単極誘導した脳波を5.5-7.5Hz帯域の間で、0.5Hzごとに60秒を1epochとして、Peak FrequencyとRatio of Maximal Spectral Intensityを求め、瞑想前安静閉眼、瞑想10分、20分、30分、39分区間よりそれぞれの脳地図を得た。
【結果】
瞑想中Fzにおいて、計算中に出現したFm θと類似した6.5Hzにピ-クのあるθ波が増大したことが認められた。また、計算中と瞑想中との脳電図の変化を比較検討したところ、両者の類似性が高く、一般にFm θは精神活動に伴なって出現するものと考えられている。
【考察】
瞑想中4.0-8.0Hz周波数帯域において、その際の等電位分布は、瞑想の時間的推移により、徐徐増大した傾向があり、いわゆるFm θ出現したものと認められた。Fm θと瞑想時のθ rhythmが生理心理学的にも精神神経科学的にも同様な特徴を有しているとすれば、両者が同一あるいは類似な出現機構を介していることが推測される。