古代において、導引法は中国按摩推拿療法を構成する部分の一つである

 1973年、中国長沙馬王堆3号漢墓から幅0.5メートル、長さ1.4メートルの帛に絵と文字が描かれている帛画が出土した。のちに「導引図」と称された。「導引図」には、44種類の導引動作図像が縦4列、横11種で黒の輪郭、朱・褐・藍・墨のベタ塗りで描かれているという。

「導引図」には、各種導引の具体的な姿勢を色彩で描いているばかりでなく、捶背、撫胸、按圧などの自己按摩の動作となされるものも記されている。これは、張家山漢簡の導引書『引書』とともに、中国に現存する最古の導引文献とみなされている。

『引書』では、110種類の導引術が記載され、病気を治すための術式は50種あり、その29種類が按摩法または徒手導引法に属していたという。

『引書』は、漢代以前に実践していた導引法と按摩法の具体的なやり方、治療回数が詳しく記され、全面的に按摩・体操を融合した古来の導引法を描くものだと思われる。

ゆえに、広義の導引には、按摩法・体操法・吐納法28が含まれ、狭義の導引は、按摩法や吐納法を含む体操的な運動(医療体操)である。

以上により、導引法は確かに中国按摩推拿療法を構成する部分の一つであると理解できるであろう。

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