推拿医学の定義

推拿医学(すいないがく)(Chinese Tuina Manual Medicine)

中国の手技医学(Chinese manual medicine)の伝統的名称は「按摩(Anmo)」であり、明の時代(1368年~1644年)に至ると、「按摩」の代名詞として「推拿(Tuina)」という名称が出現した。明代の後、「按摩」と「推拿」の二つ名称が併用されてきた。
按(pressing manipulation)とは抑止の意味で、上から下へ垂直の力を用いられる手技である。摩(rubbing manipulation)とは回すという意味で、「摩而散之」という効果を持つ。一方、推(pushing manipulation)とは一方向へ押し進み、拿(grasping manipulation)とは掴み上げるということである。
要するに、按摩にしろ、推拿にしろ、両者と共に2種類の手技を呼び合わせて作られた専門用語である。現在、中国政府は「推拿」という名称で中国の手技医学を公式に命名しているわけである。
中国推拿(Chinese Tuina Therapy)とは、中医基礎理論に基づき、人体の体表の経絡・腧穴や、患部にある筋肉・靭帯・関節などに、種々の推拿手技を用いて、疾病を治療・予防する、中医外治法の一種であり、かつその臨床応用と治療原理を研究する中医学(TCM: Traditional Chinese Medicine)の重要な一学問である。

参考文献:
①李 強:中国推拿手技の基本概念。 鍼灸OSAKA,16(1-2):124-130, 2000.
②李 強、清水教永:中国スポーツ推拿療法。p.1, たにぐち書店,1996.7,東京。

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